※この記事は韓国ドラマ「未知のソウル」を視聴された方向けの内容です。
ネタバレが含まれますので、未視聴の方はご注意ください。
Netflixで配信中の韓国ドラマ「未知のソウル」。
最初から最後まで、パクボヨンさんやパクジニョンさんや脇役キャストさんたちの演技、
脚本や演出すべてが感動や共感を呼び、凄く惹きこまれる作品だと思います。
エンディング映像で2つの椅子に座る、色の違う双子の熊のぬいぐるみについては、
この映像の意味が気になった方も多いと思います。
今回は、7話から12話までのあらすじと熊のぬいぐるみの配置を徹底的に照らし合わせ、
そこに隠された驚きの伏線を考察します。
物語の鍵を握るこの秘密、一緒に解き明かしてみませんか?
1話から6話までの考察についてはコチラです↓
「未知のソウル」エンディング映像の熊のぬいぐるみの意味は?
はじめに
エンディング映像で出てくる白い椅子にはユ・ミレ(유미레)、茶色い椅子にはユ・ミジ(유미지)と書かれています。
ここではさらに、白い熊=ミレの魂、茶色い熊=ミジの魂と仮定して推測・考察をしていきます。
第7話
ユ・ミレ(유미레)の白い椅子にミジの熊、ユ・ミジ(유미지)の茶色い椅子にミレの熊
ホスは、ミジとミレの入れ替わりの秘密を知り、
ミレとして生きるミジに「好きだ」と告白します。
この瞬間、ホスはミジの魂がミレの体に宿っていることを理解し、
「体」ではなく「魂」を愛していることを明確にしました。
一方、ミレは故郷でセジンと出会い、
セジンとの交流を通じて、自分の心が少しずつ癒やされていくのを感じます。
セジンが言った「少しでもうれしいこと、良いこと、楽しいことを捕まえていこう」
という言葉は、部屋に引きこもっていたミレの魂(白い熊)に、生きる希望を与えます。
エンディングでミレの魂(白い熊)がミジの椅子(茶色い椅子)に座っているのは、
彼女がもはやミジの人生を「演じている」のではなく、
その場所で自分の人生を再構築し始めていることを象徴していると言えるかもしれません。
第8話
ユ・ミレ(유미레)の白い椅子は空席、ユ・ミジ(유미지)の茶色い椅子にミレの熊
ミジが父親そっくりのサンヨンと対面し動揺する中、
ミレの魂(白い熊)がミジの椅子(茶色い椅子)に戻ってきています。
これは、ミジが精神的に不安定になったため、
ミレの魂が「自分の体(白い椅子)」を離れ、妹の「体(茶色い椅子)」に戻ってきたことを示唆していると考えられます。
まるで、姉として、動揺している妹を支えようとしているようです。
一方、ミレの椅子(白い椅子)は空席になっています。
これは、ミレが故郷でミジの人生を体験し、心の傷が癒え始めたことを意味します。
より自由に、そして主体的に行動し始めていると読み取ることができます。
この時の熊のぬいぐるみの配置は、
第8話のあらすじが描く、
ミジの心の動揺とミレの自立というテーマを視覚的に表現しているようです。
第9話
ユ・ミレ(유미레)の白い椅子にミジの熊、ユ・ミジ(유미지)の茶色い椅子は空席
この時の配置は、第2話から第6話までの配置と同じです。
しかし、物語の内容を考慮すると、その意味合いは大きく異なっています。
ミレは、入れ替わりは終わったから自分の人生を生きろとミジに言います。
ミジはロサに双子のミレと入れ替わっていたことを告白しますがロサは怒りを爆発させ追い出してしまいます。
一方、ミレは社内不正の告発に再び直面しますが、
過去の被害者であるスヨンと再会し、スヨンの弟テイやホス、ミジの応援もあって、
立ち向かう決心をします。
ミレは「間違ったことがないにもかかわらず、罪人のように隠れて暮らす」ことに終止符を打ち、
パク首席をセクハラと名誉棄損で訴えます。
ミジの、ロサとの関係性の変化は、
ミジの魂を再び不安定にさせ、自分の居場所を見失ったことを示唆しています。
エンディングでミジの椅子(茶色い椅子)が空になっているのは、
この精神的な動揺を表現していると考えられます。
ミレの行動は、
ミレの魂が自らの意志で人生を切り開いていく「覚醒」を意味しています。
ミジの魂が自らの居場所を見失う一方、
ミレの魂が自信をつけ、人生を切り開いていくという、
二人の心理的なコントラストを鮮明に描いているようです。
第10話
ユ・ミレ(유미레)の白い椅子にミジの熊、ユ・ミジ(유미지)の茶色い椅子は空席
第10話では、
なぜエンディングの熊の配置が、再び「ミレの椅子にミジの熊」という形に戻るのか、
その理由を明確に示していますね。
ミジは、ロサとサンウォルの人生を知り、彼女たちの「代わりを生きる」という選択に深く共感します。
ミジ自身がミレとして生きてきた経験があるため、
他者の人生を背負い、その人生で善行を重ねてきたサンウォル(ロサ)の気持ちを誰よりも理解できたのです。
ロサとサンウォルの物語は、ミジの、ミレとして生きてきた自分の行動に意味を見出させるきっかけとなりました。
これにより、ミジの魂(茶色い熊)は、
再びミレの人生(白い椅子)という場所にしっかりと定着します。
ミジの魂は、ミレの人生を通じて、自己の存在価値を再確認したと言えるでしょう。
ミジが他者の人生と向き合うことで、自己の存在意義を再確認しています。
エンディングの熊の配置は、その心理的な変化を正確に捉えていると考えられます。
第11話
ユ・ミレ(유미레)の白い椅子にミジの熊、ユ・ミジ(유미지)の茶色い椅子は空席
第11話での配置は、
ミジとミレの魂が、もはやお互いの人生(椅子)に囚われることなく、それぞれの道を選び、自立したことを象徴していると考えられます。
ミジの椅子(茶色い椅子)が空席であるのは、
ミジの魂が、過去の怪我にによって閉ざしていた「過去の自分」という居場所から完全に抜け出し、解放されたことを意味します。
「部屋に閉じこもる自分を待ってくれた人々の心」を実感し、外へ出ます。
これは、ミジの魂が「自分の居場所は椅子(過去やトラウマ)の中ではない」と悟り、
自らの意志で未来へ向かい始めたことを示しています。
ミジが「ミレの人生を借りて、自分の人生を救う」という旅を終え、
次話の完全な自立の状態へ移行する、最後のステップを描いていると言えるでしょう。
ミレは、
会社を辞め自分の意志でイチゴ農園の仕事を選んでいます。
これは、ミレの魂(白い熊)が、もはや「ミジの人生」という枠組みから完全に抜け出し、
自分の場所(椅子)を必要としないほど自立したことを示唆していると考えられます。
第12話(最終話)
ユ・ミレ(유미레)の白い椅子もユ・ミジ(유미지)の茶色い椅子も双子の熊のぬいぐるみも無い
12話での配置は、第11話と同じく、
二人の魂がそれぞれ完全に自立したことを象徴しています。
そして、最終話のこの配置には、より深いメッセージが込められていると考えられます。
ミジは大学で新しい夢を見つけ、ホスと共に未来に向かって進み始めます。
ミレはイチゴ農業で成功を収め、自分の人生を切り開いていきます。
二人はもはや誰かの人生を借りて生きる必要がなくなりました。
それぞれが自分の人生の主人公として、自己を確立したのです。
エンディングで椅子も熊のぬいぐるみも無い状態になっているのは、
彼女たちの魂が「椅子(誰かの人生)」に座る必要がなくなり、自らの足で歩き始めたことを示しています。
祖母ウォルスンが家族に別れを告げるシーンは、単なる肉体的な別れではありません。
これまで二人の精神的な支えだった存在がこの世を去ることで、
ミジとミレは完全に自立した大人として生きることを求められます。
この別れは、二人の魂がもはや互いの存在に依存することなく、
「本当の自分」として生きていくための最終的な試練だったのかもしれません。
これまでの一連の考察をまとめると、
「未知のソウル」のエンディング映像における熊のぬいぐるみの配置は、
物語の進行に合わせて、
ミジとミレの魂がどのように変化し、成長していくかを視覚的に表現する巧妙な伏線だったと言えるでしょう。
熊のぬいぐるみが語る、もうひとつの「未知のソウル」
「未知のソウル」は、
双子のミジとミレがそれぞれの人生を取り戻す物語でした。
そして、エンディングに登場する熊のぬいぐるみは、
その過程で変化する二人の「心のありか」を静かに語りかけてくれていたのかもしれません。
今回の考察は、
数秒の映像に隠されたメッセージを読み解こうとする、筆者の小さな挑戦です。
☆1話から6話の考察についてはコチラになります↓
公式に答えが明かされていないからこそ、この伏線にはいろんな見方があって面白いですよね。
あなたの考察が、
また別の誰かの「なるほど!」を生み、物語をもっと深く楽しむきっかけになるかもしれません。
ぜひ、あなた自身の目で、そしてあなたの心の目で、
この「未知のソウル」をもう一度味わってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント